ラムサの教えの基盤

以下がラムサの教えの4つの要です

  1. 「あなたは神である」というメッセージ
  2. 「未知を既知にせよ」という指令
  3. 「意識とエネルギーが現実の性質を創造する」という概念
  4. 「自分自身を征服する」という挑戦

ラムサの教えは膨大な範囲のテーマを網羅していますが、それらはすべて、彼の思考体系の基本的な概念を説明するのに役立っています。彼は、自分の全メッセージは「あなたは神である」という言葉に集約される、と繰り返し強調してきました。しかし、私たちはこの言葉をどのように解釈すればいいのでしょうか? おそらく「神」という言葉には、地球上に存在する人々の数ほど多くの定義があることでしょう。ラムサの教えを正しく理解するためには、私たち自身が持っている神の概念に気づくことが不可欠です。それと同時に、自分が持つ神の概念は、神や現実の性質といったものに関するラムサ自身の説明と対比したときに、どのように位置付けることができるのか、ということに気づくことも不可欠です。これは、この学校における重要な事柄のひとつです。これはつまり、「自分を再定義し、神に対する私たちの概念を再定義する」ということです。

ラムサの考え方の中では、肉体と物質界は、「真の世界」のひとつの側面にすぎません。実のところ、それらは、意識とエネルギーによって構成された「真の世界」が生み出したものにすぎません。「人間とは、現実の性質を創造している意識とエネルギーである」という表現が最適でしょう。この物質の世界は、意識とエネルギーの7段階の表現のひとつにすぎません。「意識とエネルギー」という概念を説明するために、ラムサは量子物理学における「観察者」の概念を利用しています。彼はまた、「意識とエネルギー」としての人間を描写するために、至高の自立した創造者としての「神」という概念を利用しています。

ラムサの思考体系の中では、最も密度の濃い世界である物質界や肉体は、けっして忌むべきものだとか、好ましくないものだとか、本質的に悪いものだというふうにはみなされていません。グノーシス主義の伝統の中に典型的に見られるような、現実を二元的にとらえる解釈(そのような解釈では、ことさら善と悪、光と闇、正義と罪の葛藤が強調されていますが)は、ラムサの思考体系の中では本質的に排除されています。好ましくない状態というのは、私たちが自らの真の性質や運命について何も知らず、それらを拒絶する状態にとどまることです。意識とエネルギーとして、私たちが自らの制限を創造した存在であるとすれば、自分たちの制限についてあれこれ議論するのは馬鹿げたことです。人生での私たちの目的は、自分自身と自分の諸々の人間的限界を克服し、自分がまだ知らないこと、自分がまだ体験していないことを体験して「既知」にすることです。

古代の伝承の中に、ラムサの考え方の痕跡を多く見出すことができますが、ほとんどの場合、残っているものは微かな名残にすぎずません。それらは、時間の経過、翻訳による正しい文脈の損失といったものを経た後に、かろうじて生き残ったものです。それらのいくつかを挙げれば、古代エジプト人やアクナートン王の哲学、悟りを開いた者としての仏陀本人による記述、魂の徳と不死に関するソクラテスの理解、プラトンのイデアという概念、イエシュア・ベン・ジョゼフの生涯と教え、使徒トーマスの作品である「真珠の賛美歌」、ヨハネによる福音書のなかの「神聖なる言葉への賛美歌」、テュアナのアポロニオス、マニ、カタリ派やアルビ派、スペインの神秘家たち、ミケランジェロやレオナルド・ダ・ヴィンチによる一連の芸術作品、極東のマスターたち、などです。

”あなたが学ぶことをやめ、夢見ることをやめ、責任を負うことをやめたとき、あなたの成長は止まる。そして、あなたは死ぬ”

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