本当の変化とは

”あなたのパーソナリティーは単なる連想記憶でしかない。それが今のあなたである。あなたのパーソナリティーは、まさに化学物質を基盤にしたパーソナリティーだ。それは、体内の化学物質の変化の影響を受けやすい。あなたは不機嫌になるが、なぜ不機嫌になるのか? あなたが不機嫌になるのは、あなたが化学物質的に変化しているからだ。機嫌とは、たったそれだけのものだ。あなたは「これが自分だ」と思っている。自己救済とは、あなたがそれを理解するのを手助けすることだ。

われわれはこの学校にやって来て、新しいレベルの思考を学ぶ。実現可能な新しい人生についてのまったく新しい設計図を学ぶ。あなたが本当に変化するためには、あなたは知識を吹き込まれる必要がある。そして少なくとも、その知識を達成できる可能性を見ることができる必要がある。

変化とは、自分の考え方をひとつのモデルから別のモデルへと変えることではない。なぜなら、それはスーパー意識ではないからだ。それは記憶である。それは、蓄積され、繰り返し吐き戻された記憶の流れである。人は、拡大したときにだけ、変化することができる。それが本当の変化だ。人は、自らの連想記憶の境界線の外に出たときにだけ、変化することができる。そのときその人間は新しい体験をするが、それこそが変化である。

世界のあらゆる人間が連想記憶を持っている。知的な人間なら誰でも連想記憶を持っている。知的ではない人間も連想記憶を持っている。マスターが望んでいることは、その記憶から自分が望むものだけを作り上げることであり、くだらない思考を前頭葉に置かないことである。くだらない思考がプログラムを走らせている。
マスターは、自分が心からフォーカスしていないものが人生にやって来ることを決して許さない。彼らが「目覚めた存在」と呼ばれるのは、彼らがこのことに目覚めたからだ。彼らはどこかに引きこもり、長時間にわたって自分の連想記憶を作り直す。彼らは長い時間をかけて意識的にフォーカスし、ある一つの概念に基づいて脳を再プログラムする。それによって脳はそれを夢見ることになる。彼らは長い時間を費やして自分の思考を再構築する。

ほとんどの人間は変化を嫌っている。彼らは自分の人生の安定性に頼ることを好むからだ。彼らは毎朝目覚めて、自分の人生に確実に頼ることができる。それが老化をもたらすものだったとしても、それは頼れるものである。それは少しばかりの安心感をもたらす。それゆえ、人々は変化せず、新しい思考や新しい概念や新しいアイディアに対して心を開かない。それらは、予測可能な彼らの小さな人生を変えてしまうからだ。人々は安全を望む。彼らは無知であり、自分の力を確信していないからだ・・・・”

―ラムサ

日本語版CD「人生を変える方法」より

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