ここには書かれていないが、ラムサがJZナイトの体を使っているときにはDNAの中にY染色体が含まれていることが判明した。
Y染色体が含まれているということは、女性であるJZナイトのDNAが、男性のDNAに変わっていることを意味する。
これは、今回DNA検査を行った3つの大手研究所が確認したことであり、否定しようのない事実である。
ラムサとJZナイトのDNAの違い
下表は、3つの異なる研究所による検査結果を要約したもの
表中の「Lab test#1」、「Lab test#2」、「Lab test#3」は、それぞれ異なる3つの研究所を表している。
『ラムサとJZナイトがまったく異なるDNAを持つことを検査が結論づける』
(以下、RSEによるプレスリリースの要約)
JZナイトの口腔細胞のサンプルが採取され、カリフォルニア州、フロリダ州、ミズーリ州にある、DNA検査専門の異なる3つの研究所に送られた。これら3つの検査はまったく同じ結果となり、JZナイトがY染色体R1bとQ-M242の遺伝子マーカー、そして「TACTGATCG」のDNA配列を持つことが示された。これは彼女がフランス系ヨーロッパ人の家系出身であることを暗示している。
この2日後に、ナイトがラムサをチャネルしている最中に2つの口腔細胞DNAサンプルが採取された。それらのサンプルの検査結果は、それらがナイトのDNAとはまったく異なるものであることを示していた。つまりそれらは、Y染色体R1bとC-M217のマーカー、そして「ACCAGCTGC」のDNA配列を持ち、その人間がアメリカン・インディアンとヴァイキングの家系出身であることを暗示していた。
JZナイトの主治医であるマシュー・マルティネス医師は言う。「日常生活のときのJZナイトから採取されたDNAと、彼女がラムサをチャネルしているときに採取されたDNAが、極めて稀な科学的現象を明示していることは疑いの余地がありません」 彼は口腔細胞のサンプルを採取して3つの異なる研究所にサンプルを送った。「これは議論の余地がありません。これらのDNAサンプルは、2人のまったく異なる人間を示しています」
DNA検査は、現在、遺伝性疾患について調べたり、先祖や血のつながりを特定したりするために広く利用されている。諸々の生化学的検査によって、染色体やタンパク質や遺伝子における変化を知ることができる。近年、口腔細胞を採取してDNAサンプルを得る方法が普及した。多くの企業が、家系を調べたり、自分の遺伝的な傾向について学んだりするためのDNA検査サービスを提供している。
注釈とコメント
「ラムサのDNA」という表現が出てくるが、今回検査されたDNAは、ラムサ本人の肉体のDNAではなく、JZナイトがラムサをチャネリングしている最中のJZナイトの肉体のDNAである。つまり、上述の検査結果は、JZナイトという一人の人間の2つの検査結果と見ることもできるわけだが、現在の科学界では、一人の人間のDNAがこれほど短期間に(2日間の間に)、これほど大きく変化することはあり得ないと考えられている。それゆえに、この検査結果が何を意味しているにせよ、これは極めて驚くべき例外的な現象であり、人間のDNAに関する新しい重要な発見につながる可能性がある。