パーソナリティーのニューロネット(「喜びと希望のメッセージ」より)

“あなたがなれるものに関する可能性は、無限である。あなたに必要なのは、知識とトレーニングだけだ。知識とトレーニングだ。知識が増えれば増えるほど、あなたの夢のスケールも大きくなる。自分について多くを知れば知るほど、あなたは自分の苦しい過去から錨を引き抜き、今という瞬間にとどまることができる。そして、「自分が許しを請うべき人間は自分自身だけである」ということを学ぶ。あなたが許しを求める唯一の理由は、あなたはこれまで、罪の意識によって自分を責める努力しかしてこなかったからだ。

さて、あなたのパーソナリティーの中には、新しいものは何もない。ところで、あなたが観察者であり、エネルギーを観察することによって固めているなら、われわれはそれを「あなたの現実」と呼ぶことができる。では、「あなたの現実」を構成しているものは何だろうか? 人々、場所、物、時間、出来事、そして、それらから生じるあらゆる感情と意見だ。それらを脳の中に小奇麗に収めれば、脳の中で発火するとてもちっぽけなニューロネットになる。それはとてもちっぽけなものだ。あなたは脳の能力の10分の1も使っていない。したがって、あなたの抱える問題がどんなに巨大でも、永遠という観点から見れば、脳のたった10分の1でしかないのだ。これは本当のことだ。

あなたは、自分を特徴づけているこのパーソナリティーを持っているが、あなたは自分の太ももが嫌いだ。あなたは義理の母親が嫌いだ。あなたは自分自身や妻や夫が嫌いだ。あるいは、鏡に映った自分の見掛けが嫌いだ。それは、あなたが自分のニューロネットの壁の中に閉じ込められているからだ。というのも、あなたがパーソナリティーの中のどこに移動しようと、それは「満場一致の判定」だからだ・・・(中略)

さて、これは「ニューロネット」と呼ばれている。そして、あなたの観察者は、ステンドグラスの窓のように、脳のその部分を通して覗いており、その窓に美しいフォーカスをそそいでいるのだ。そして、それが建物の支柱になる。脳が思考を生み出すとき、脳はそれをホログラムとして生み出す。ホログラムは、言わば、ステンドグラスの窓のように見える。そして、あなたの観察者、あなたの神は、その窓を通してフォーカスしており、それによって現実が形作られる。その窓は、われわれの人生の基本構造である。

そこで、われわれはこう言う。「わかった。では、変化したとき、脳の中の別の『脳神経的な施設』を思い通りに起動するのは可能だろうか?」と。脳の中にはそれらの施設があり、建物のようにそれらを増築することが可能であるなら、脳の中のどこかに、あなたが既に拡大するためのニューロネットを持っているということがあり得るだろうか? 

あなたの夢が実現しないなら、それは、あなたが自分のパーソナリティーの限界まで到達しているからだ。あなたのパーソナリティーの中には、夢が入る余地はない。そして、そこには運命はない。そこには、毎日の単調な仕事、つまり、予測可能なものだけがある。

われわれはどうやって、夢を思考へとまとめ、観察者がそれらを観察できるようにし、現実を創造し始めればいいのか? ところでそれは、時代遅れのものではなく、過去ではない。それは進歩的なものだ。それは、われわれがまだやっていないことだ。それは、われわれを引っ張るものであり、新しい出来事だ。それは、われわれの運命である。そして、われわれの人生は変化するだろう。そして、われわれの人生の道は、それがわれわれをどこに連れていこうと、その運命を生きながら未来に向かって前進してゆくものになる。それは未来に関するものになる。そして、あなたは未来に行くのだ。

では、そのためには何が必要なのか? 知識だ。どこで知識を得ればいいのか? どのようにして知識を適用すればいいのか? トレーニングによってだ。どのようにしてそれはやって来るのか? あなたの中にある疑いは、実際には疑いではないことをあなたが理解するとき・・つまり、それは単に、タンスの中にもはやスペースがないだけである。

更に、パーソナリティーは新しい概念を望んでいない。なぜなら、それは既に、あらゆる感情やフィーリングのほうを求めているからだ。ところであなたは、自分が化学物質が詰まった袋であることを知らないのか? フィーリングはとても強力で永続的なものだとあなたは思っているが、それらは化学物質にすぎない。「感情の分子」だ。

それらはすべて、このニューロネットの中で求められているものだ。あなたは、新しい夢に伴う、新しい異なる感情をまったく持っていない。あなたはそういった感情を持つ必要がある。というのも、感情は、夢を体験したときに生じるものだからだ。

したがって、あなたのパーソナリティーは、あなたの脳の10分の1未満によって構成されている。残りの90%は何をやっているのか? 使われるのを待っているのだ。それらの部分はすでにプログラムされているのだろうか? ある意味ではそうだ。では、脳を開くために何らかの化学物資を摂取する必要があるのだろうか? そんな必要はない。必要なのは、意志と、知識の探求、そしてマインドの拡大と、夢を抱くことだ。夢・・・その夢がもたらす高まってゆく興奮が、自然の力になるのだ。

では、人はどうやって未来を手にするのか? 人が十分に変化すれば、「夢」というものは、もはや人生からの逃避ではなくなる。それはまさに、われわれが毎朝目覚めて抱くもの、人生に興奮をもたらすものになる・・・(中略)

あなたに必要なのは、現在あなたが自分だとみなしているアイデンティティーの中にあなたを閉じ込めている障害物を克服することだけだ。われわれには90%の広大な緑の牧草地があり、あなたはそこに出ていくのだ。これは有望なことだ。

したがって、「私は変化できない」とは誰も言えない。あなたは変化できる。人生は贈り物だ。われわれは毎朝目覚めて、未来に行くのだ”

―ラムサ
DVD「A Message of Joy and Hope」(英語版)より抜粋
(2004年11月の講義)

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